安全衛生誓約書とは？

安全衛生誓約書とは、工事の下請業者が請け負った工事を施工するにあたり、関係法令や、安全管理、衛生管理などに関する事項を遵守することを誓約するために提出する書類です。ここでは、安全衛生誓約書のひな形をもとに、書き方・記入例を詳しく解説します。

1. 安全衛生誓約書とは？

安全衛生誓約書（労務安全衛生管理に関する誓約書）とは、工事の下請業者が請け負った工事の施工にあたり、労働基準法、労働安全衛生法などの法令を遵守し、元請業者の安全施工に関する諸対策の指示に従って協力すること、および労務管理、安全管理、衛生管理などに関する事項を関係者へ周知徹底させ、必要な措置をおこなうことを誓約するために提出する書類です。

2. 安全衛生誓約書の書き方・記入例

安全衛生誓約書の様式は、全建統一様式に含まれるものではありません。決まった様式はないので、それぞれの会社が自由に作成することができます。

安全衛生誓約書の書き方

それでは記入例をもとに書き方を解説します。

作成日

安全衛生誓約書を作成した日を記入します（書き方例①）。

事業所の名称

工事現場の名称を記入します（書き方例②）。

会社名

工事の元請会社の会社名を記入します（書き方例③）。

所長名

工事の所長名を記入します（書き方例④）。

所在地

自社の住所を記入します（書き方例⑤）。

会社名

自社の会社名を記入します（書き方例⑥）。

代表者

自社の代表者の氏名を記入します（書き方例⑦）。

現場代理人

現場代理人の氏名を記入します（書き方例⑧）。

安全衛生責任者

安全衛生責任者の氏名を記入します（書き方例⑨）。

雇用管理責任者

雇用管理責任者の氏名を記入します（書き方例⑩）。

安全衛生誓約書の記入例

このひな形では、誓約をする旨の文言に続き、特に関係者へ周知徹底させ、必要な措置をおこなうことを誓約する事項として、以下の３つを記載しています。

労務管理について

・関連法令に基づく関係書類を整備し、事業場に備え付けること
・業務上災害が発生した場合は、遅滞なく法に定められた手続きをとること
・従業員の福利厚生向上のため、社会保険の加入や建設業退職金共済制度の加入促進を図ることなど

安全管理について

・労働基準法、労働安全衛生法等に基づいた各関係責任者を選任し、管理体制を確立すること
・免許、技能講習などの資格を要する業務には、必ず有資格者をつかせること
・持込機械、器具、車両は、法令で定められた構造規格を保持し、安全を確認したうえで使用することなど

衛生管理について

・健康診断は法、規則で定められた種類、頻度、検査項目を確実に実行すること
・健康診断の結果、異常の所見があると診断された者に対して、就業上の措置を確実におこなうほど