
建設現場で日々増え続ける工事写真の整理、そして写真台帳の作成に多くの時間を費やしていませんか。専用ソフトを導入するにはコストがかかるため、使い慣れたExcelで何とか効率化したいと考えている方も多いでしょう。
本記事では、Excelを使って工事写真台帳を効率的に作成するための具体的な手順や、すぐに使える無料テンプレート、そして作業をさらにスピードアップさせる便利機能まで、幅広くご紹介します。

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目次
工事写真台帳をExcelで作成するメリット

多くの企業で標準的に導入されているExcelは、工事写真台帳を作成する上で非常に便利なツールです。専用ソフトを導入する前に、まずはExcelが持つメリットを最大限に活用することから始めてみましょう。
メリット1:コストをかけずに始められる
最大のメリットは、追加コストがほとんどかからない点です。多くのオフィスでは既にExcelがインストールされており、新たにソフトウェアを購入する必要がありません。予算が限られている場合や、まずは手軽に業務改善を試したい場合に最適な選択肢と言えます。
メリット2:多くの人が操作に慣れている
Excelは広く普及しているため、多くの従業員が基本的な操作に慣れています。導入後の教育やトレーニングにかかる時間を大幅に削減できます。特別な研修なしで、誰でもすぐに台帳作成作業に取り掛かれる点は、大きな強みです。
メリット3:カスタマイズの自由度が高い
Excelは非常に柔軟性が高く、自社の運用ルールや提出先の要求に応じて、自由にフォーマットをカスタマイズできます。列の追加や削除、計算式の挿入、さらには条件付き書式の設定など、細かな調整が可能です。決まった形式だけでなく、独自の使いやすい台帳を作成できるのはExcelならではの利点です。

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Excelでの工事写真台帳作成に潜むデメリット
手軽で便利なExcelですが、工事写真台帳の作成においてはいくつかのデメリットも存在します。これらの点を理解し、対策を講じることが、スムーズな運用の鍵となります。
デメリット1:写真の枚数が多いとファイルが重くなる
工事写真台帳は、多数の画像をファイル内に埋め込むため、写真の枚数が増えるにつれてファイルサイズが非常に大きくなります。ファイルが重くなると、開くだけで時間がかかったり、動作が不安定になったりする原因となります。最悪の場合、ファイルが破損してしまうリスクも考えられます。
デメリット2:手作業が多くなり時間がかかる可能性がある
写真の挿入、サイズの調整、情報の転記など、多くの作業が手動になります。一つ一つの作業は単純でも、写真の枚数が数百枚、数千枚になると、膨大な時間がかかってしまいます。特に繁忙期には、この手作業が大きな負担となる可能性があります。
デメリット3:データの共有や同時編集がしにくい
Excelファイルは基本的に、複数人での同時編集には向いていません。Microsoft365やExcel2021以降のバージョンでないと共同編集機能を利用することができず、加えて共同編集できるようにするための設定が面倒など、チームでの分担作業が非効率になりがちです。メール添付やファイルサーバーでの共有は、バージョン管理が煩雑になるという問題も抱えています。

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【基本編】Excelで工事写真台帳を作る手順

ここでは、Excelで工事写真台帳をゼロから作成するための基本的な手順を解説します。この流れをマスターすれば、どなたでも見やすい台帳を作成できるようになります。まずは、台帳作成の基本的な流れを把握しましょう。写真を挿入し、必要な情報を入力するというシンプルな作業ですが、少しの工夫で見栄えと効率が大きく変わります。
手順1:台帳のフォーマットを準備する
はじめに、写真と情報を入力するための基本的な表を作成します。A4サイズで印刷することを想定し、ヘッダー部分に「工事名」「工事場所」「作成年月日」などの基本情報を記載する欄を設けます。本体部分は、「写真」「工事内容」「説明」といった項目で列を分け、写真の数に応じて行を準備します。
項目 |
説明 |
ヘッダー |
工事名、工事場所、会社名など、書類全体の情報を記載 |
|---|---|
写真 |
撮影した写真を貼り付けるスペース |
工事内容 |
「施工前」「配筋状況」など、写真が示す工程を記載 |
説明 |
寸法や材料、特記事項など、写真の補足情報を記載 |
手順2:写真をシートに挿入する
次に、準備したフォーマットに写真を挿入します。Excelの「挿入」タブから「画像」を選択し、PCに保存されている写真ファイルを選びます。挿入した写真は、セルの枠内に収まるようにサイズを調整してください。このとき、写真の縦横比が崩れないように注意しながら、角のハンドルをドラッグして縮小するのがポイントです。
手順3:工事情報や説明文を入力する
写真の横のセルに、対応する工事内容や説明文を入力していきます。国土交通省の「写真管理基準」などを参考に、提出先に要求される情報を正確に記載することが重要です。どの写真がどの工程のものか、第三者が見ても明確にわかるように記述することを心がけましょう。
手順4:印刷設定を整える
最後に、作成した台帳をきれいに印刷するための設定を行います。ページの改ページプレビュー機能を使い、1ページに収まる範囲を調整します。ヘッダーやフッターにページ番号を設定しておくと、複数ページにわたる台帳でも管理がしやすくなります。印刷前に必ずプレビューで全体のレイアウトを確認し、写真や文字が切れていないかチェックしましょう。

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【効率化編】もっと時短!Excelの便利機能とテンプレート活用
基本の作成手順を覚えたら、次は作業をさらに効率化するためのテクニックです。便利なテンプレートやExcelの機能を活用して、台帳作成の時間を大幅に短縮しましょう。
テンプレート名 |
主な特徴 |
らくらく写真台帳 |
写真一括取込 |
|---|---|
Excelかんたん工事写真帳 |
写真サイズの自動調整機能 |
写真台紙 |
画像ファイルのドラッグ&ドロップ対応 |
悪魔のエクセルテンプレート |
自動サイズ調整 |
無料で使える工事写真台帳テンプレート4選
自分でフォーマットを作成する手間を省きたいなら、インターネット上で公開されている無料のテンプレートを活用するのが最も手軽で効果的です。多くのテンプレートには、写真を自動でリサイズしてくれたり、入力項目があらかじめ設定されていたりと、便利な機能が組み込まれています。以下に、評価の高い代表的な無料テンプレートをいくつか紹介します。
- らくらく写真台帳:フォルダ内の写真を一括で取り込めるほか、よく使う文言を登録できる辞書機能が特徴です。
参考:らくらく写真台帳の詳細情報 : Vector ソフトを探す! - Excelかんたん工事写真帳:写真を選択するだけで自動的にサイズ調整を行ってくれる、初心者にも優しいシンプルなテンプレートです。
参考:EXCEL(エクセル)かんたん工事写真帳 フリーソフト - 写真台紙:ドラッグ&ドロップで簡単に写真を配置できる手軽さが魅力のテンプレートです。
参考:写真台紙の詳細情報 : Vector ソフトを探す! - 悪魔のエクセルテンプレート:写真枠への自動サイズ調整や項目リストの編集機能を備え、柔軟なカスタマイズが可能です。
参考:悪魔のエクセルテンプレート – 無料ダウンロード
写真の一括挿入で作業時間を短縮する方法
自分でフォーマットを作成する手間を省きたいなら、インターネット上で公開されている無料のテンプレートを活用するのが最も手軽で効果的です。多くのテンプレートには、写真を自動でリサイズしてくれたり、入多数の写真を一枚ずつ手動で挿入するのは非効率です。もしマクロ付きのテンプレートを使わない場合でも、エクスプローラーで複数の写真ファイルを選択し、まとめてExcelシート上にドラッグ&ドロップすることで、一度に挿入可能です。ただし、挿入後にサイズや位置の調整は必要になります。
ドロップダウンリストで入力の手間を省こう
自分でフォーマットを作成する手間を省きたいなら、インターネット上で公開されている無料のテンプレートを活用するのが最も手軽で効果的です。多くのテンプレートには、写真を自動でリサイズしてくれたり、入「施工前」「施工中」「完成」など、繰り返し入力する項目は、ドロップダウンリストを活用すると便利です。「データ」タブの「データの入力規則」機能を使えば、特定のセルをリストから選択する形式に変更できます。入力ミスを防ぎ、タイピングの手間を大幅に削減できます。

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Excelでの写真管理で注意すべきポイント

Excelは手軽な反面、データの管理には注意が必要です。特にファイルサイズやバックアップに関する対策を怠ると、後々大きなトラブルにつながる可能性があります。
ポイント1:定期的なバックアップを必ず行う
Excelファイルは、何らかの拍子に破損してしまうリスクが常に伴います。長時間の作業が無駄にならないよう、作業の区切りが良いタイミングでこまめに「名前を付けて保存」を行い、ファイルのバージョンを分けてバックアップを取る習慣をつけましょう。クラウドストレージなどを活用して、自動でバックアップする仕組みを整えるのも有効です。
ポイント2:画像の圧縮機能でファイルサイズを小さくする
ファイルが重くなる主な原因は、高画質の画像データです。Excelには、ファイル内の画像を圧縮してファイルサイズを小さくする機能があります。写真を選択し、「図の形式」タブから「図の圧縮」を選ぶことで、品質を保ちながらデータ量を削減できます。提出用の画質要件を確認した上で、適切に圧縮を行いましょう。
注意点 |
具体的な対策 |
データ破損リスク |
こまめな保存と複数バージョンのバックアップ |
|---|---|
ファイル肥大化 |
Excelの「図の圧縮」機能を定期的に実行 |
属人化 |
ファイルの命名規則や保存場所のルールをチームで共有 |
ポイント3:複数人で管理する際のルールを明確にする
チームで写真台帳を管理する場合、誰がいつ更新したのか分からなくなりがちです。ファイルの命名規則(例:「工事名_写真台帳_20251112.xlsx」)を定めたり、共有サーバー上のフォルダ構成を整理したりするなど、明確な管理ルールを設けましょう。

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Excelはもう古い?専用ソフトやアプリとの比較
Excelでの管理に限界を感じ始めたら、工事写真管理に特化した専用ソフトやアプリの導入を検討するタイミングかもしれません。それぞれのツールの特徴を理解し、自社の状況に合ったものを選びましょう。
専用ソフト・アプリのメリットとデメリット
専用ソフトやアプリは、写真の自動整理、黒板情報の電子化、台帳の自動生成など、Excelにはない高度な機能を備えています。スマートフォンアプリと連携すれば、現場で撮影した写真をその場で整理し、報告書を作成することも可能です。事務所に戻ってからの作業時間を劇的に削減できます。一方で、導入には初期費用や月額利用料といったコストが発生する点がデメリットです。また、新しいツールの操作方法を覚える必要もあります。
Excelと専用システムのどちらを選ぶべき?
どちらを選ぶべきかは、事業の規模や写真の管理枚数、かけられるコストによって決まります。小規模な工事が中心で、写真の枚数もそれほど多くない場合は、Excelのままでも十分対応可能です。しかし、大規模なプロジェクトを複数抱えていたり、写真管理業務の負担が常態化していたりする場合には、専用ツールの導入が長期的なコスト削減と生産性向上につながる可能性が高いでしょう。無料トライアル期間を設けているサービスも多いため、まずは試用してみることをお勧めします。
ツール |
おすすめのケース |
Excel |
小規模工事 |
|---|---|
専用ソフト/アプリ |
大規模工事 |

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まとめ
本記事では、Excelを活用した工事写真台帳の作成方法について、基本的な手順から効率化のテクニック、さらには注意点までを網羅的に解説しました。Excelは低コストで始められる非常に強力なツールですが、ファイルが重くなるなどのデメリットも存在します。まずは無料のテンプレートなどを活用してExcelでの効率化を図り、それでも業務負担が大きいと感じるようであれば、専用ソフトやアプリの導入を検討するのが良いでしょう。自社の状況に最適な方法を見つけ、写真管理業務の効率化を実現してください。
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