建設現場で働いていると、「出面表(でづらひょう)」という言葉を耳にします。出面表はどのようなもので、何に活用されるのでしょうか。この記事では出面表の意味やその必要性、作成方法などについて解説します。これから出面表を作成する際の参考にしてください。
この記事はこんな読者におすすめ
- 出面表とは何かについて知りたい
- 出面表の必要性について知りたい
- 出面表の管理方法を知りたい
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1. 出面表とは
出面表の「出面」は「でづら」「でめん」と読み、建設業界では作業員の出勤日数や日当などを意味します。「出面表」とは、作業員の出勤簿のようなもので、どの現場で誰が、いつ、何時間作業したかを表にした書類のことをいいます。
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2. 出面管理の必要性
次に、出面管理の必要性について見ていきます。出面表は労務管理・賃金管理・安全管理のほか、業務改善にも役立ちます。
労務管理
従業員を雇い入れる場合、労働基準法第107条、108条、厚生労働省のガイドラインによって、労働者名簿・賃金台帳・出勤簿の「法定三帳簿」をつけて保存することが義務付けられています。出面管理では労働者の氏名や出勤状況などを把握できるため、法定三帳簿を作成するのに役立ちます。
賃金管理
下請負事業者との契約には、「請負契約」と「常用契約」があります。常用契約は日当で給料を支払うため、給料計算に出面表の情報を活用できます。
安全管理
出面表は安全管理にも活用されます。現場では、現場で働く作業員の人数や労働に日数から、業務上の死亡や休業災害が発生していない状態がどれだけ続いているかを「無災害記録」としてつけて、会社に報告しています。「無災害記録」の作成には、出面表を活用できます。
業務改善
出面表は業務改善にも役立ちます。作業員の労働時間が長すぎないか、無理な作業が連続していないかなどをチェックできるので、仕事量やスケジュールを調整するなどして業務改善を図れます。
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3. 出面表の作成方法
現場によってどのような出面管理をしたいかは異なるため、出面表に必要な項目や仕様が異なります。フォーマットに決まりはないので、自社に合う項目を考慮して作成しましょう。インターネット上でも、さまざまなテンプレートを探せます。一般的な出面表の項目には以下のようなものがあります。
現場名
どの現場の当面表かを明確にするため、必ず記載します。(記入例①)
氏名
作業員の氏名を記載します。同じ苗字の人がいることで区別がつかなくなる事がないように必ず氏名を書くようにしましょう。(記入例②)
工種
現場には多様な職種の作業員がいるので「現場監督」「足場」など、どの工種かわかるように記載します。(記入例③)
勤務日
勤務日と働いた時間を記入します。休日労働や時間外労働、深夜労働などの就業区分があれば、併せて記入しておくとよいでしょう。(記入例④)
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4. 出面の管理方法
出面の管理方法にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、紙を利用する方法と、アプリを利用する方法のメリットやデメリットについて解説します。
紙での管理方法
作業員の出勤日や作業時間を所定の用紙に手書きで記入して管理する方法です。手書きのメリットは、導入費用がほとんどかからず、誰もが手軽に記入できるという点です。 一方デメリットは、書き間違えたり、修正に時間がかかったり、計算ミスが生じたりする可能性があります。また、紛失や汚れ、水濡れ、劣化などのリスクもあるので、慎重に取り扱う必要があります。
アプリでの管理方法
出面表をアプリで管理する方法もあります。アプリを使うメリットは、パソコンやスマートフォンから簡単に入力、編集ができます。どこにいても入力できるので、現場から営業所まで出向く必要がなく、作業員の負担を軽減できます。また、データに基づいて労務計算をしてくれるアプリもあり、経理担当者の業務の効率化が期待できます。
一方、デメリットは、アプリの費用が掛かる点や操作を覚えなければならない点などが挙げられます。
そこで今回、ご紹介するのが「Buildee入退場管理」です。
「Buildee入退場管理」は、それぞれの現場における作業員の入退場をリアルタイムに記録できるアプリです。就業履歴情報は、建設キャリアアップシステム(CCUS)に自動連携しています。「Buildee入退場管理」専用の入退場管理機器BANKENシリーズを活用すれば、AI顔認証による現場作業員の出面管理も可能で、作業員を一度登録すれば、どの建設現場でも再利用できます。顔認証と同時に体表面温度を自動測定でき、監督がいつでも確認できるなど、さまざまな機能が付いているのもメリットです。
建設現場の労務管理を効率化する「Buildee入退場管理」の詳細はこちらをご確認ください。
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