建設現場などでクレーンまたは移動式クレーンを設置しようとする事業者は、あらかじめ管轄の労働基準監督署長に「クレーン(移動式クレーン)設置報告書」を提出しなければなりません。ここでは、クレーン設置報告書の書き方、記入例などを詳しく解説していきます。
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- クレーン設置報告書という言葉は知っているが、具体的にどのような書類か知りたい
- クレーン設置報告書の書き方を詳しく知りたい
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1. クレーン設置報告書とは
クレーン設置報告書とは、建設現場などでクレーンまたは移動式クレーンを設置する際に、設置しようとする事業者があらかじめ管轄の労働基準監督署長に提出する必要がある書類です。提出が必要なのは、つり上げ荷重0.5t以上3t未満のクレーン(スタッカー式クレーンは0.5t以上1t未満)または移動式クレーンを設置するときです。認定を受けている事業者は、提出する必要がありません。
また移動式クレーンを設置する場合は、クレーン設置報告書に移動式クレーン明細書(製造検査済または使用検査済の印を押したもの)および移動式クレーン検査証を添付しなければなりません。
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2. クレーン設置報告書の書き方と記入例
ここでは、「クレーン設置報告書」の記入例をもとに、クレーン設置報告書の書き方を解説します。
事業の種類
日本標準産業分類(中分類)による事業の種類を記入します(記入例①)。
事業の名称
事業の名称を記入します(記入例②)。
事業の所在地
事業の住所を記入します(記入例③)。
設置地
実際にクレーンを設置する住所を記入します。事業の所在地と一緒である場合は、「同上」と記入します(記入例④)。
種類及び型式
設置するクレーンの種類を記入します(記入例⑤)。
つり上げ荷重
設置するクレーンでつり上げができる最大の荷重を記入します。つり上げ荷重には、フックなどの吊具の荷重も含まれます(記入例⑥)。
設置予定年月日
クレーンを設置する予定日を記入します(記入例⑦)。
製造者名
クレーンの製造会社名を記入します(記入例⑧)。
製造年月日
クレーンが製造された年月日を記入します(記入例⑨)。
報告者の情報
報告書を作成した日、報告者の会社名、氏名を記入し押印します。記名押印に代えて署名することができます(記入例⑩)。
労働基準監督署長名
管轄の労働基準監督署長の名前を記入します(記入例⑪)。
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