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建設現場マガジン 安全管理

施工管理とは?

建設現場では作業員、専門の工事業者、発注者など、さまざまな人たちが関わって業務が進みます。年齢や立場が異なる人たちを取りまとめながら、工事のスケジュールを管理し、期限までに工事を完了できるように進行させるのが、「施工管理」の仕事です。施工管理の仕事の具体的な内容や業務に関わる資格について、詳しく解説します。施工管理の業務に興味がある人は、ぜひ、参考にしてください。

この記事はこんな読者におすすめ

  • 施工管理とは何かについて知りたい
  • 施工管理の仕事の具体的な内容を知りたい
  • 施工管理のための資格について知りたい
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1. 施工管理とは

施工管理とは、建設工事の現場などで、安全に配慮しつつ工期や予算、品質などを管理し、作業員を指揮監督して、作業がスムーズに進むように工事全体を管理する業務のことをいいます。

工期のスケジュール管理や作業員の人数調整、建設資材の発注、原価管理のほか、書類作成や業者との打ち合わせなどのデスクワーク、役所への手続きなど、その業務内容は多岐に渡ります。また、危険と隣り合わせの工事現場での安全管理も施工管理の重要な仕事のひとつです。

工事現場では、現場監督、作業員のほか、外部の工事業者など多くの人が関わっています。定められた工期内に工事が完了するように、安全に工事を進めていく施工管理は、責任のともなう重要な役割を担っています。

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2. 施工管理の仕事内容

施工管理の仕事で重要なのが、次の「4大管理」と呼ばれているものです。

工程管理

工程管理とは、期限までに工事が完了するように、工事全体や作業ごとのスケジュールを作成し、効率よく作業が進むように、進捗状況を確認しながら、全体を調整する管理業務です。

工事現場では、天候不良や工事のやり直しの発生などのアクシデントにより、急きょ、日程を変更しなければならないケースがあります。そういった場合も、作業員の人数や配置の変更をおこなうなどして、期限内での工事完了を目指します。

安全管理

安全管理とは、事故や作業員の労働災害を防ぐため、工事現場の環境を整備して安全を確保する業務です。また、工事現場で働く人たちだけでなく、騒音や振動などで、工事現場周辺の住民や通行人に影響がないように配慮することも安全管理に含まれます。

工事現場は高所での作業や大型重機を扱うことが多く、小さなミスが大事故につながりかねない危険と隣り合わせな所です。そのため、作業現場を巡回して危険な場所を把握し、作業員への注意喚起や安全のために必要な設備を整えるなどの管理を徹底しなければなりません。

その他、機械や保護具の定期的な点検も重要です。また、機械や原材料、保護具の取り扱い方法や作業手順の教育、ヒヤリハット事例の共有などの対策も講じる必要があります。

厚生労働省が定める「元方事業者による建設現場安全管理指針」では、安全衛生管理水準の向上のための14項目がまとめられており、参考にするとよいでしょう。

品質管理

品質管理とは、仕様書通りの品質で工事を完成するための管理業務です。仕様書や設計図書に基づいて、建物の強度やゆがみ、密度などに問題がないか、工法を守っているか、地方自治体によって定められた基準や耐震性、耐火性などの法令の基準を満たしているかなどを確認しながら業務を進めます。具体的には、品質評価試験をおこなったり、作業の工程ごとに写真を撮って残したり、現場を巡回して進捗確認や修正指示、寸法のチェックなど多岐に渡ります。

原価管理

原価管理とは、人件費や資材費、機械のレンタル料など、建設現場でかかる費用の原価計算をおこない予算内に収めるようにする業務です。無駄なコストを削減し、適切な人員を配置することで、利益の確保を目指します。工事の進捗状況を確認しながら、作業員を調整し、材料や資材を管理します。原価管理をすることで、無駄な作業を減らし、工事を効率的に進める効果が期待できます。

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3. 施工管理の資格

施工管理の仕事をするにあたり、必ずしも取得しなければならない資格はありません。しかし、現場で経験を積みながら、「施工管理技士」の資格を取得することで、仕事の幅が広がり、転職しやすくなるなど、さまざまなメリットがあります。

施工管理技士は、建設業法27条第1項に基づいて実施される施工管理技術検定に合格した人に与えられる国家資格で、建設工事現場において、工程管理や品質管理、安全管理などをおこなうための知識や技術を証明するものです。

施工管理技士には取り扱う工事の内容ごとに7種類に分かれています。

【施工管理技士の7種の区分】

  • 建設施工管理技士
  • 建設機械施工管理技士
  • 土木施工管理技士
  • 管工事施工管理技士
  • 造園施工管理技士
  • 電気工事施工管理技士
  • 電気通信工事施工管理技士

それぞれに1級と2級があり、第一次検定と第二次検定がおこなわれます。第一次検定合格者は「施工管理技士補」、第二次検定合格者は「施工管理技士」の資格が与えられます。

受検するためには所定の実務経験が必要なため、未経験の場合は、工事現場で実務経験を積む必要があります。ただし、2級の第一次検定は17歳以上であれば、実務経験がなくても受検可能です。

建設業法第26条に基づき、建設業の許可を受けた事業所や建設現場には、必ず主任技術者や監理技術者を配置しなければなりません。

施工管理技士1級を取得すると、特定建設業の専任技術者、一般建設業の主任技術者および監理技術者になれるなど、建築現場の責任者として活躍できます。また、施工管理技士2級の資格を取得すると、一般建設業の専任技術者、主任技術者になれます。

施工管理技士はニーズが高く、給与も高くなる傾向があります。転職にも役立つ将来性のある資格といえるでしょう。

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