建設業界に導入されているCCUSですが、導入するにはコストがかかります。CCUSに登録する際、登録後に利用する際とそれぞれに料金の支払いが必要です。また、事業者であっても、技能者であっても料金が発生します。では実際にどのくらいの料金が必要となるのでしょうか。ここではCCUSに必要となる料金について、種類別に解説していきます。
この記事はこんな読者におすすめ
- CCUSの登録にかかる料金について知りたい
- CCUSの利用にかかる料金について知りたい
- CCUSに必要な費用の種類について知りたい
セミナー情報
建設キャリアアップのイマがわかる!CCUSの全貌解説セミナー
2023年度から公共工事において原則化された建設キャリアアップシステム、通称CCUS。 本セミナーではCCUSの概要や登録状況をはじめ、技能者や事業者にとってど...
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1. 技能者登録料
技能者登録料は、技能者が建設キャリアアップカードを発行する際に必要となる料金です。技能者登録料は、簡略型と詳細型の2つにわけられます。詳細型は技能者の保有資格や健康診断などの情報が登録可能ですが、簡略型には登録がされません。
カードの有効期間は、発行日から9年経過した最初の誕生日までとなります。申請時60歳以上の方の場合は、同14年目の誕生日まで、本人確認書類未提出者は同2年目の誕生日まで有効となっています。
料金は、それぞれ以下のとおりです。
申請方法 | 登録料(税込) |
インターネット | 簡略型2,500円 / 詳細型4,900円 |
認定登録機関 | 3,500円 |
また、紛失・破損・券面書換などの際は、再発行費用として1,000円が必要となります。
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2. 事業者登録料
事業者登録料は、1事業者ごとにかかる登録料です。事業者登録料は事業者の資本金によって金額が異なります。事業者登録の有効期限は5年間で、登録が完了した日から5年後の登録月末までとなっています。事業者登録料は資本金によって以下のとおりにわけられます。
資本金 | 登録料(税込) |
一人親方 | 無料 |
500万円未満(個人事業主含む) | 6,000円 |
500万円以上~1,000万円未満 | 12,000円 |
1,000万円以上~2,000万円未満 | 24,000円 |
2,000万円以上~5,000万円未満 | 48,000円 |
5,000万円以上~1億円未満 | 60,000円 |
1億円以上~3億円未満 | 120,000円 |
3億円以上~10億円未満 | 240,000円 |
10億円以上~50億円未満 | 480,000円 |
50億円以上~100億円未満 | 600,000円 |
100億円以上~500億円未満 | 1,200,000円 |
500億円以上 | 2,400,000円 |
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3. 管理者ID利用料
CCUSに登録後、元請け事業者と下請け事業者の両方に発生するのが管理者ID利用料です。事業者登録後に管理者IDが発行され、そのID1つに対して年間でかかる費用が、管理者ID料金料になります。管理者IDは事業者のみに発行されるので、技能者には発生しません。料金は1つのIDに対し、年間で11,400円(税込)が掛かります。
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4. 現場利用料
CCUSは、キャリアアップカードを現場のカードリーダーにタッチすることでデータが蓄積されていきます。1回タッチする毎に現場を開設した元請け事業者に料金が発生する仕組みとなっており、その料金が現場利用料となります。
現場利用料は、1回のタッチ毎に10円(税込)の料金が発生します。
そのため、100人の技能者が携わる現場で10日間の工事がおこなわれた場合、
100(人)×10(円)×10(日間)=10,000円となり、
10,000円が現場利用料として発生します。
また、現場利用料とは別にカードリーダーを設置する費用が元請け事業者には必要です。メーカーによって異なりますが、カードリーダーの購入料金と合わせて1台につき1〜3万円程度の料金が必要です。開設する現場が同時に複数ある場合、現場の数だけカードリーダーが必要となるので事前に準備しておくようにしましょう。
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