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導入事例 調整会議 労務安全 入退場管理

戸田建設様 / 馬込斎場大規模改修工事

Buildeeの3サービスを全社展開
作業所の効率化に加えデジタル時代への対応を

戸田建設は2019年にBuildee調整会議の全社展開をしました。さらに入退場や労務関連のデータを集約し管理するという、デジタル時代への対応に向けた取り組みの一環として、2020年にはBuildee労務安全・Buildee入退場管理を加えた3サービスの全社導入をしました。

導入前の課題

作業所の全体調整会議や安全指示書作成に時間を要し、CCUSとの連携も課題に

戸田建設は2021年、10年後の創業150周年へ向けて、「未来ビジョンCX150」を策定しました。その中でTODAグループは、「価値のゲートキーパーとして、協創社会を実現する」ことを目指して歩みを進めていくとしています。

これらのビジョンに沿った同社の重点施策の中には働きがい改革が含まれており、労働生産性の向上や総労働時間の短縮、健康経営の推進といった施策に取り組んでおり、作業所においても、ICTの積極活用などを通じて、業務の省力化や生産性向上を図っています。

作業所において連絡調整会議では、重複予定の調整や記載漏れの確認等に時間を要していました。そして、作業安全指示書・作業日誌を作成することも負担となっており、各作業所で業務の負担を減らす仕組みを構築していく必要がありました。

また、安全書類作成サービスとCCUS管理サービスが連携していないという課題がありました。

導入の経緯

調整会議を全社へ展開。2020年には労務安全と入退場管理も導入

戸田建設では、まず作業所の生産性向上に役立つシステムとして、リバスタの建設作業所施工管理サービスBuildee調整会議の全社展開をおこないました。

2020年には、Buildee労務安全とBuildee入退場管理も追加導入、同じく全社展開を開始し、作業間連絡調整サービス、安全書類作成サービス、入退場及びCCUSの管理サービスをBuildeeに集約することにより、効率化の推進を図っています。

※Buildee調整会議を導入した背景の詳細についてはアーカイブ記事にてご覧いただけます。本記事と併せてご覧いただけますと幸いです。

導入効果

集計や報告などの業務負荷が大幅に軽減。CCUSの登録状況の把握が容易に。

Buildeeをどのように活用し、どういった効果が得られているのか、千葉県内のある公共施設の大規模改修工事作業所にて、その活用状況を伺いました。

作業所長の山内孝一氏は、Buildee調整会議について、「当作業所ではBuildeeを初めて使用する職長が多く、操作に不慣れなこともあり、入力内容を元請が確認・修正する手間が発生しています。とはいえ周知と展開を推進し、Buildee調整会議の活用を進めていくことで、他の作業所同様に30分ほどの打合せ時間を、5分程度にまで短縮できると考えています。」と評価しています。

また、橋本翔平氏は、Buildee上で利用することができる日誌やKY等の帳票印刷機能が便利であると語っています。

「安全書類に関わる業務では、Buildeeの帳票出力機能を活用しています。これまではKYシートなどは、個別に何度も出力する必要があって手間でしたが、Buildeeを利用すればまとめて全部出力ができ、効率的であると感じています」

Buildee入退場管理については、原則として作業所に入る作業者全員が登録することになっており、入場・退場の2回、検温を兼ねた顔認証を行っています。

「この作業所では、顔写真を約90%程度の作業員が登録してくれています。コロナ禍の今はKYシートに体温の記入も必要ですから、顔認証機能に加え、体温測定ができる点にもメリットを感じています」

Buildee入退場管理とCCUSとの連携により、顔認証実施者の中で誰がCCUS技能者IDを登録していないのかなども容易に把握できるようになりました。

「CCUS技能者ID登録率は、以前は集計しないと状況が分からず、大変な手間がかかっていました。BuildeeとCCUSが連携したおかげで、すぐ分かるようになりました」と、千葉支店管理部建築管理グループの石川美香氏は言います。

「Buildee労務安全でも集計や報告などの業務負荷が一部軽減されています。実績人数などの集計業務では、これまでExcelを利用していた為、どうしても手作業での業務が生まれ、集計に手間がかかっていました。Buildeeを使用することで、そうした業務は実質1/5程度にまで軽減することができています」(石川氏)

今後の展望

既存機能の改善と工程進捗と歩掛管理の実現

一方で、一部の協力会社ではBuildeeの操作に不慣れである点などの課題もあります。

「例えば事務所までの移動に時間がかかるような広い作業所では、スマホから状況を把握できるなど、Buildeeは利便性を高めてくれます。しかし、『スマホの操作が不慣れな2次以降の協力会社がいる場合、1次の協力会社が入力代行する必要があり、その手間が増えた側面がある。』という意見も聞きます。PCやスマートフォンの操作が苦手な方でも簡単に入力できるように、機能を改善させる必要があると思います」と、先の作業所に従事している石井新氏は言います。

Buildeeの統合的な活用による今後の期待を、本社建築工事統轄部 建築工務部 生産システム推進1課長の池端裕之氏は次のように語ります。「Buildeeというサービスは、作業所業務のDXを推進していく上で、欠かせない重要なものとなっています。その為にも、調整会議・労務安全・入退場管理の3サービス間での更なるデータ連携に期待をしています。また、作業所の工程進捗や歩掛管理を容易にする『Buildee進捗・歩掛サービス(現在テスト運用中)』を展開していくことで、作業所データの収集・分析が今後加速していくものと思われます。Buildeeのさらなる発展の為、我々ユーザーも全面的に協力していこうと考えています」